そういえば姉妹品とはいいますが、兄弟品とは言いません。姉妹都市とは言いますが、兄弟都市とは言いません。兄弟はどこ行っちゃったんでしょうか。兄弟姉妹をどんな時に使うのか調べてみました。
姉妹を使った言葉の意味
姉妹品:
意図的に既存の物品とコンセプトを合わせて作られ、似たような形や性質を持つ物を意味する語。
姉妹都市:
親善と文化交流を目的として特別に提携をした二国間の都市。
引用:Weblio
姉妹という単語を使うものの、その意味は微妙に違うようです。かたや類似品的なイメージ、かたや仲がいいイメージです。…意味が違うのに、なんで同じ「姉妹」を使うの?
姉妹品、姉妹校、姉妹都市、姉妹店…なんで兄弟ではないの?
主にヨーロッパの言葉の特徴から来ているようです。フランス語やドイツ語などのの言語では、名詞に性別があります。ちなみに町は女性名詞。なので「兄弟」ではなく「姉妹」が用いられたようです。
姉妹都市はアイゼンハワー大統領が命名したんですね。なるほどー。学校も女性名詞。なのできっと姉妹が使われているんですね。
ということは、姉妹品ってことで商品も女性名詞…かと思えば、ドイツ語で「商品」は「Waren」?男性名詞じゃん!フランス語も!なんじゃそら!
姉妹品だけ掘り下げてみる。確かに訳すと違う。
で、結局女性名詞でもないのになんでまた姉妹品なんでしょう。…はっきりとした語源はわかりませんでした!ですがここに、前章の「なんでまた意味が違うのに同じ”姉妹”が使われているのか」の理由がある気がします。「姉妹品」の語源に関しては姉妹都市、姉妹校にちなんでを作っただけで、特に男性名詞女性名詞は関係ないのかもしれません。なので意味合いが違うのかなー。
英語で訳すと確かに!
それぞれを英訳してみると以下。一個だけ異質。やっぱり姉妹品の単語は日本製なんでしょうかねぇ。
・姉妹都市:sister city
・姉妹校:sister school
・姉妹品:flanker bland
姉妹品の同義語
調べてみると同義語は…「姉妹商品」なんじゃそら!(笑) 少しおもしろかったのでわざわざ書いてみました。そりゃ品って、商品で使うこと多いですもんね。
姉妹都市と友好都市の違い
そういえば、都市間で提携を結んだ場合、姉妹都市と言うこともありますが、友好都市と言う場合もあります。
使い方を間違えると大変な目に!?
そのこころは、「姉妹」の意味の捉え方にあります。姉妹、は当然歳上が姉で歳下が妹です。つまり上下関係を意識させてしまうため、どちらかが上でどちらかが下ということになります。この事を嫌い、姉妹都市でなく敢えての友好都市という言葉を選んでいるようです。
こういった意識は、中国であるようで、特に中国の方との会話には気をつけた方が良いかもしれません。
兄弟の使い道
ということで、女性名詞の類似品に「姉妹」をつけていましたが一方で「兄弟」はどのような場合に使うのでしょうか。
兄弟品はないみたい
ググっても兄弟品はないみたい。
兄弟校はググると出てくる
ググったら出て来ました。知恵袋で議論されていましたが、出所不明なのでどれが正しいのかはわかりません…男子校だから「姉妹」を嫌ったとかは個人的に違う気がします。知恵袋にもあるように、同一系列を「兄弟」校、友好関係を「姉妹」校と呼ぶのがしっくりきます。
兄弟店もググったら出て来た
出て来ました。ただ、さっき同一系列を兄弟校でしっくりくるいいましたが…姉妹店ってまさにそういう意味ですよね。兄弟店も同じ意味で使われていました。さーいよいよわからない。
まとめ
個人的な結論としては、アイゼンハワー前大統領の姉妹都市の命名を皮切りに日本に輸入されたものの、ニュアンスをベースに兄弟姉妹を混同して広まって行ったというところでしょうか。日本にとっては女性名詞がうんぬんとか関係ないですし、「sister city」だからって「兄弟都市」と訳したって問題ないと思いますし。
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