テキストを書くのが楽しくなかった理由、ようやくわかった

Obsidianとはどんなアプリか
ObsidianはMarkdown形式のテキストファイルを管理するノートアプリです。Markdownとは、`##`と打てば見出しになったり、`-`を打てば箇条書きになる、シンプルな記法のこと。エンジニアやブロガーがよく使う書き方ですね。難しそうに聞こえるかもしれませんが、実際に使い始めるとすぐに慣れます。
最大の特徴は、全データが自分のパソコンにローカル保存されること。クラウドではないのでインターネット接続なしでも使えますし、データは完全に自分のものとして手元に残ります。見た目はシンプル。でもこのシンプルさが最高!余計なUIが一切ない分、書くことだけに集中できます。
書くのが楽しくなった理由、4つ紹介します
起動が一瞬、書き始めまでのストレスがゼロ
デイリーノートで「どこに書くか問題」から解放される
Obsidianには「デイリーノート」という機能があって、ボタンひとつで今日の日付のノートが自動で開きます。
これ、めちゃくちゃ有能!書く前に「どのフォルダに入れよう」「タイトルは何にしよう」と悩む必要がゼロ。とにかく開いて書く。それだけ。アイデアも日記もタスクも気になったことも、全部ここに放り込んでおけばいい。あとから整理すればいいし、整理しなくてもいい。
このスタイル、実は昔からずっと好きだったんです。Evernoteをメインのノートアプリとして使っていた頃、「Postever」というアプリがありました。テキストを入力して送信すると、その日付のEvernoteノートにどんどん追記されていく、というシンプルなアプリです。朝気になったこと、昼に思いついたこと、夜ふと考えたこと、それが全部1日1ノートに自動でまとまっていく体験がとても好きだったんですが、Evernoteを卒業してからはなかなか再現できなくて。ObsidianのデイリーノートはあのPosteverと同じ感覚で使えます。書いたら追記、書いたら追記。「ここに書けばいい」という場所がひとつ決まっているだけで、こんなにも書くのが気楽になるんだなと、改めて実感しました。
この気軽さが、テキストを書くハードルを劇的に下げてくれました。毎朝コーヒーを飲みながらデイリーノートを開いて書く、という習慣ができたのが個人的には一番の変化かもしれません。「書こう」と構えるのではなく、「書いてしまっている」状態になれたのが大きかったです。
Markdownが思った以上に快適だった
「Markdownなんて覚えるの面倒そう…」と思っていましたが、使い始めると意外と快適!というかむしろ快適すぎてびっくりしました。
`##`を打てば見出し、`-`を打てば箇条書き、`**`で囲めば太字。キーボードから手を離さずにどんどん書き進められます。書式設定のためにマウスに手を伸ばす必要がないので、思考の流れを止めずに書けるんです。これ、一度慣れると手放せない。というかもう戻れない気がしています(笑)。
特に気持ちいいのが、入力した側からリアルタイムで見た目に反映されるところ。`##`と打った瞬間に見出しっぽくなって、`**太字**`と打ち終わった瞬間にそのまま太字になる。書きながら完成形が見える、この体験がとにかく気持ちいい。「書いている」というより「作っている」感覚に近いかもしれません。
リンク、タグ、埋め込みも同様に快適です。`[[ノート名]]`と打てば別のノートへのリンクが瞬時に完成するし、`#タグ名`を打てばそのままタグとして機能する。画像やURLの埋め込みもサクッと書いてすぐ反映される。この一連の動作がとにかくスピーディで、書くリズムをまったく邪魔しません。
ブログの下書きもObsidianで書くようになってから、書き上げるまでのスピードが体感で1.5倍くらいになった気がします。個人的な感覚ですが!
書きながら、頭の中がどんどんまとまっていく
実はこれ、個人的にObsidianを使い続けて気づいた一番の収穫かもしれません。書くという行為には、頭の中を整理する力があります。
「なんとなく考えてはいるんだけど、うまく言葉にできない…」という経験、みなさんもありませんか?あのモヤモヤしたアイデアを、とりあえずデイリーノートに書き出してみると、不思議なことが起きます。書いているうちに、自分が何を思っているのか、何を言いたかったのかが、じわじわとクリアになってくるんです。頭の中だけで考え続けていると、同じところをぐるぐる回ってしまうことってよくあるんですよね。でも書き出した瞬間、その思考が「外に出て」可視化される。文字になった自分の考えを眺めることで、「あ、自分はこういうことが言いたかったんだ」と初めて気づけるんです。これが気持ちいい。本当に気持ちいい。
毎日デイリーノートに書き続けていると、1ヶ月前の自分が何を悩んでいたか、どんなことを考えていたかが、ちゃんと文字として残っています。書くことで思考が積み重なり、自分の考え方の変化も見えてくる。ただ頭の中でぐるぐる考えているだけでは絶対に辿り着けなかった場所に、書くことで辿り着けている感覚があります。「書く」は、アウトプットじゃなくて、思考そのものなんだなと、最近しみじみ思っています。
使い始めのハードルは?正直に言うと
「Obsidianって難しそう…」という気持ち、わかります。自分も最初はそう思っていました。でも実際に触ってみると、インストールして起動するだけでほぼ使えます。Markdownも`##`で見出し、`-`で箇条書き、この2つだけ覚えれば最初は十分。あとは使いながら自然に覚えていきます。
ひとつだけ補足しておくと、起動直後に「Vault(ボルト)」という単語が出てきます。なんか厳つい名前ですが、要はノートを保存するフォルダのことです。それだけ!最初にどこに保存するか指定するだけなので、身構えなくて大丈夫です。
プラグインで機能を拡張できる点も魅力ですが、入れすぎると逆に複雑になるので、最初はデイリーノートだけ使ってみるのがおすすめです。シンプルに書くことだけに集中できる環境、まずそこから始めると一番変化を感じやすいと思います。
テキストが「自分のもの」になる感覚
地味に大事なことがもうひとつあって。全データがローカルの`.md`ファイルで保存されているという事実が、意外と書くモチベーションに効いてきます。
サービスが突然終了しても消えない。会社の都合でUIが大幅に変わっても関係ない。料金プランが値上がりして焦ることもない。自分が書いたものは、ずっと自分の手元に残る。
この安心感、なんか落ち着くんですよね。クラウドにデータを預けることに慣れすぎてしまっていたので、「自分のデータは自分が管理する」という感覚を取り戻せたような気がしています。Markdownのテキストファイルなので、Obsidian以外のアプリで開くことも当然できます。ツールに縛られない、というのがなんとも気持ちいい。
それと、テキストファイルなのでデータの容量が圧倒的に軽いのも地味に嬉しいポイントです。数百〜数千のノートを溜め込んでも、ストレージへの影響はほぼゼロに近い。WordやPagesのような独自フォーマットのファイルと比べると、その差は歴然です。バックアップも一瞬で終わるし、別のデバイスへの移行もファイルをコピーするだけ。「データが重くて管理が大変」という悩みとは無縁でいられます。
まとめ
Obsidianに変えてから、テキストを書くのが純粋に楽しくなりました。
– 起動が速くて書き始めるまでのストレスがほぼゼロ
– デイリーノートで「どこに書くか」をいちいち悩まなくていい
– Markdownで思考の流れを止めずにサクサク書ける
– 書きながら頭の中が整理されて、思考がどんどんクリアになっていく
– ローカル保存でデータが確実に自分の手元に残る
– テキストファイルだから容量が圧倒的に軽く、管理がラク
無料で使い始められるので、「書くのがなんか億劫だな…」と感じているみなさんにぜひ一度試してみてほしいです。書くことがこんなに気持ちよかったんだと、きっと気づけると思います。
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